洗浄について

洗浄について

そもそも地すべりとは?

山 雨

地面の下は、その場所その場所で異なった、様々な地層が重なり合っています。
地層の重なりは、全てが均一平坦ではなく、褶曲や傾斜している所もあります。
斜面の安定は、地層の粘着力と重力による摩擦抗力で静止状態を保ち続けます。
雨水や雪解け水が地下水となり流れ込むと、地層は風化し粘着力が低下します。
地下水は、地層の隙間に溜まり飽和すると、風化した地層に流動性を与えます。
流動化した地層は、粘着力も摩擦抗力も失い、上層の重量も加わり動きだすと、
辺り一帯の地面全体が、一斉に斜面を下りはじめ「地すべり」となります。

テレビで報道される「豪雨」や「地震」が原因で起きたがけ崩れや土砂崩れは
「斜面崩壊」と呼び「地すべり」と区別しています。

「地すべり」は、

斜面崩壊に比べて、勾配が緩やかな斜面でも発生します。
止まることなく、毎日毎日ゆっくりゆっくり滑動しています。
滑り面が深いため、崩壊規模が何十倍も大きくなります。
一旦収束しても、地下水位が高くなると滑動を繰り返します。
地域の社会経済活動に長期的影響を及ぼすことになります。

 

地すべりを抑制「水抜きボーリング」

水抜きボーリング

「水抜きボーリング」とは、その名の通り土中の水を抜くための工事です。
「調査ボーリング」が鉛直線(縦下向き)に掘削するのに対し、
「水抜きボーリング」は水平仰角方向(横上向き)に掘削するため
「横ボーリング」とも呼ばれています。

掘削経は60φ~90φ、削孔長は最短5mから長いものは80mを超えます。
掘削孔はそのままでは潰れてしまう為、塩ビ管もしくは鉄管に4mmの穴を
規則的に配置し「保孔管」として孔低まで挿入設置します。
この「保孔管」の穴に流れ込む水を出口に導き、
土中の水を地表に排出するという仕組みです。

「水抜きボーリング」は、地すべりの発生と再活動を抑制するための工事です。

洗浄は「人を守り、自然を守る」こと

自然を守る

地すべりの原因となる「地下水」の排除、この役割を担う「保孔管」
地下水には土中の組成物が溶け込み、土砂を連れて流れ込みます。
組成物は管内で固化し、土砂は堆積します。
水に誘われた木や竹の根が侵入し増長します。
放っておけば、目詰まりし機能の低下を招き、更には、閉塞となり機能停止
そして終焉を迎え「水抜きボーリング」の生命が終わります。
ボーリング孔の排水不良は、地下水位の上昇を招き「地すべりの再活動」を
引き起こします。

「ボーリング孔洗浄」は、人と自然を守るためにとても必要な事です。

人と自然 ”共に生きる” ために

私たちはずっと昔から自然と共に生きてきました。
そしてこれからも「人と自然が共にある」地域のため、
地域の豊かな森や自然を守りながら、
そに暮らす方々へ安心と安全をお届けできるよう
北斗削錐は全力でお応えし続けます。

 

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